『旅行者の朝食』を読み直してやっぱりおもしろいな、と思って、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』も再読。こちらはあんまり印象に残ってなかったのが不思議なくらいとてもよい話が三編。
特に最後の話、白い都のヤスミンカ。
どの話も今は、娘を持つお父さんの姿に目がいく。アーニャのお父さんとヤスミンカのお父さん。対照的な人生となった二人の姿にはなんだか胸が痛い。アーニャのお父さんはある種の悪者のように見えるが、彼のどうしてこうなったのか、という言葉には胸が痛くなる。
娘たちも家族も、その中でさまざまなことを体験しながらの姿。重い。