BOX〜箱の中に何かいる〜

諸星大二郎『BOX〜箱の中に何かいる〜』講談社

諸星大二郎で箱、っていうと何やら怪しげなオチのない話かと思ったら意外にまともな展開の物語だった。

全３巻。

勇敢な青年、女性的な？少年、ゴシックな感じの少女、逃げ腰の中年男性２人、枯れた老夫婦。そして何やらいわくありげな女性。いかにも怪しげな箱の建物に入り込んだ人々が、さまざまな命がけのパズルに挑む。

オチも諸星大二郎らしくない気がした。

読みやすくわかりやすい展開。

恵が個人的にツボ。

キョウ子も稗田礼二郎に比べより怪しげでトリックスター感がおもしろかった。