2023-04-04 プロトコル・オブ・ヒューマニティ 長谷敏司 早川書房 近未来。右足を事故で失ったコンテンポラリーダンサーが義足と出会う。義足と向き合いダンスに打ち込む。 彼には追いかける著名なコンテンポラリーダンサーの父がいた。しかし、父にも病魔が。 人間性を失いつつあるように見える父と向き合う主人公。介護とダンス。そしてまわりの人々。 理屈の多いモノローグやダイアローグの合間に挟まるダンスシーン。間に挟まるダンスシーンはそれ以外の場面があるために引き立ち、深く重い。 ラストはやや唐突に思えたけどとても深くおもしろい作品だった。