うたたねひつじ

日々のつれづれ。おそらく主に食事、読書、ガンダム、その他が話題になるかと。

プロトコル・オブ・ヒューマニティ

長谷敏司 早川書房

近未来。右足を事故で失ったコンテンポラリーダンサーが義足と出会う。義足と向き合いダンスに打ち込む。

彼には追いかける著名なコンテンポラリーダンサーの父がいた。しかし、父にも病魔が。

人間性を失いつつあるように見える父と向き合う主人公。介護とダンス。そしてまわりの人々。

理屈の多いモノローグやダイアローグの合間に挟まるダンスシーン。間に挟まるダンスシーンはそれ以外の場面があるために引き立ち、深く重い。

ラストはやや唐突に思えたけどとても深くおもしろい作品だった。