NHK。昨晩何気に見てたがハカチョウの涙という回。
横須賀市で定年間際の方の主なお仕事は一人で亡くなられたご遺族のいない方の弔い。
福祉部門で勤めだした頃はお金だけ渡したらよいのではないか、なぜいろいろと話を聞かなければならないのか、と思っていた。
今では街を見回り、ホームレスや、一人暮らしの老人の様子をうかがったりしている。
亡くなられた方の背景を調べ、お葬式の際にお坊さんに伝えた上で弔ってもらったりもしている。
無縁仏の遺骨を市役所で保管している。しばらくすると、それらの遺骨をひとつのお墓に集めて埋葬している。しかし、そう言った遺骨をなんとか、ご遺族を探し、受け取ってもらえないか、と依頼するようにした。多くの場合、電話で断られ、手紙も返事がないということばかり。それでも続けている。
ご本人は三十を過ぎた頃、体調不良を訴えていた奥さんが突然、彼と娘を残して家を出てしまった。その後は娘と二人暮らし。定年前に、保育所で働く娘が家を出ることになった。
そんな話だった。淡々とした展開だったが、なかなかに興味深い話だった。