2019-11-25 呉座勇一『応仁の乱』 応仁の乱について、奈良に住む二人の僧侶の日記をもとにまとめた本。一時、話題になった気がする。 新書で読みやすい。抜きん出た英雄もなく、結果として表だった変革もない戦争。でもとにかく長く、京都周辺に大きな被害をもたらした。乱世のきっかけのひとつになり、下克上の意識を生むきっかけともなった国内有数の戦争。 小説ではないのでひとりひとりのキャラクターへの愛情のようなものは持ちにくいがそのぶんなんとも不毛なこの戦争の雰囲気はわかった気がする。